みなさん、その口から出る言葉に注意してください。
不用意に出る言葉を意識することはないかもしれませんが、
その中に他人を傷つけるものがないかを注意深く観察してください。
日々の生活の中で、自宅にいる時、お店に行ったとき、誰かがいる時、
そのすべての瞬間に観察してみてください。
もし自分が相手だったらどう感じるか、それを思いながら注意深く。
みなさんの心は繊細で傷つきやすいはずです。
そして、誰もが同じ道を歩んでいます。
名前も知らない人、接客で話した人、そうした人もまた同じ人間です。
あなたと同じく地上でつらい道を歩んでいる人たちです。
それはもう一人の自分なのです。
あらゆる分野で生きている人は、もう一人の自分です。
みなさん、その人たちを愛してください。
大きなことをする必要はありません。
言葉を慎み、愛する言葉を発するだけのことです。
もし自分の言葉で相手の暗い気持ちが明るくなったとしたら、
もし自分の思いやりで今日が素敵な日になったら、
悩んでい る人に勇気を与え、苦しむ人に安らぎを与えられるとすれば、
これほど素晴らしいことはないのです。
外面や今の状況だけですべてを判断してはいけません。
あなたが持っているものは明日簡単に失われ、
彼らが持っていないものは、明日与えられるかもしれません。
ボロ切れをまとった人に注意してください。
その人は明日の成功者かもしれません。
神は聖者にボロ切れを着せてみなさんを試します。
一方、今日裕福な人にも気をつけてください。
彼らは明日没落するかもしれません。
あっけなく、あっという間に。
そのとき、かつて言ったたった一言の言葉があなた自身を救うかもしれません。
あなたがしたことがあなたを救うのです。
あなたがしたことであなたを苦しめないように注意深く自分を観察してください。
これはとても大切なことです。
さもなければ、あなたが私に言ったことを今度は私が言うことになるでしょう。
「あなたはあなた自身に酷い仕打ちをしました。だからこんな暗い場所にいるのですよ。もう一度戻ってあなた自身である彼らに優しくしなさい」と。
この 地上で起こることは錯覚にすぎません。
どうか深く入りすぎないようにしてください。
その魂は愛によって動いています。
愛を枯渇させないように気をつけてください。
それはほんのささいなことから始まるのです。
心で感じるもの、心で愛するものをどうか大切にしてください。
それこそが唯一の真実なのですから。