感想を受け付けない理由(まだ魅力を伝えていない
もともとゲームを作っていたので、何か作品を出すときは「完成してから出す」のが当たり前だったのです。
そこで感想をもらうことはまったく問題ないです。単純に好きになってくれれば嬉しいですし、意見に関しても「なるほど、たしかにそうだな」と参考になることもあって、その都度フィードバックできるところはしていました。
たとえば野良肉では、もっと主人公の白楼をメインで見たかったと言われたことがあるので、ならばとハーレム殿下ではと、ハーレムを中心に作っていました(ゼッカーも主人公ですが、プレイヤーはハーレム側です。本当は賊王街のザウスがそうなるはずだったのですが・・・)
まあ、それがどんな感想だろうがべつにいいんですよ。批判的な意見だろうが、買ってくれたので、そういう意見があってもいいかなーとは思って見ていたものです。
で、小説なんですが・・・ちょっと事情が違うわけです。
ここで重要なのが、最初に言ったようにゲームはすでに完成して納得して出したものを(良くも悪くも)評価されている、という点です。
私は常に全力を尽くすので、もうこれ以上はその時の状態ではできなかった、という満足感がそこにあります。だから仮に欠点を指摘されても「申し訳ない。それは私の実力と勉強不足でした」と素直に受け入れることができます。
言い訳をしたくないから全力を尽くすのです。で、それで駄目なら単純に力不足です。事実ですから何ら問題はありません。
ただ、いかんせん連載小説の場合、まだ完成していないんですよね。
私は作者ですから、今後の展開も知っていますし、エンディングも知っています。そこから逆算して描いているので、途中途中においては不快になることも書かねばなりません。
当たり前ですが、作者は物事を計算あるいは結果を予測しつつ書くので、自分がそう思っていることとは違う影響を他人に与えることはあれ、自分の中では予定通りにやっているわけです。
なので、それ(作者の意図)を理解していないと感想を言うことは不可能だと思います。
結局的外れな感想もらっても、そこでいろいろ言うとネタバレになりますし、どうしようもないんですよね。扱いに困るというか・・・
これは人生でも同じことです。六十過ぎまでまったく評価されていなかった人が、何かのきっかけでブレイクすることもあります。
よく題材にされるのがリンカーン元アメリカ大統領ですね。五十歳くらいまでは職を転々としながら鳴かず飛ばずの人生でしたが、それはすべて大統領になるためのステップだった、というわけです。
ですので準備段階だけを見て、それはもう駄目だと判断するのは早計であり、無意味なのです。
みなさんも人生に絶望することはありません。人生とは、死ぬその瞬間まで物語は続いており、もしくはこの人生は前回からの引き続きだった可能性もあるので、全体を見通す目がなければ正当な評価はできないわけです。
スレイブサーガだけではなく、他の小説もそうですけれど、まだ終わっていない作品に対して言えることは「キャラがいい」とか「次の展開が気になる」とかしかないわけです。
そこで仮に読者が不快な思いをしても、そういったマイナスな思いとは、その後に来るプラスの感情を増すためのスパイスにすぎないので、やはり結論は出せません。
要約すると、まだ感想をもらうほど、私はスレイブサーガの世界を書いていないという感覚があるのです。
まだ感想をもらえるほど魅力を伝えきれていない、ということですね。
自分の中で「もうだいぶ魅力は伝えきった!」という確信があればいいんですが、正直・・・まだそんな気分ではありませんね。
うーん、やっぱりエンディングまで見てから・・・かなぁ。ただ、前期だけだと批判殺到なのは確実でしょうからね。後期まで見ないと・・・でも、書けるかなぁ。盛り上げて途中切り捨てたら、それはそれでつらいし・・・うーん。
ええ、はい。まとまりそうもないので結論を言えば、とりあえず作者はそう考えている、ということです。
途中で更新が何年も止まっているのなら申し訳ないですけどね、細かいことをやるために時間を使っているのは毎日更新でカバーしているわけで、それを続けている限りはまだ何も言えないんじゃないかなぁとは思います。
と言いながら、いきなり切れたらごめんなさいw
PCも換えないといけないんでね、もしかしたら止まる・・・かも。まあ、これは環境整備のためなんで一時的なやつは仕方ないですよね。
そんな感じです。ではまた。
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「十二英雄伝」 小説家になろう