やっぱり本気はいいね
いや、なんか久々に緊張感のある集中ができたので、その雰囲気を非常に楽しんでいました。絵の仕事をあまりやらなくなったので、こういった緊張感ってあまりなくなっていたのですが、何事も目標を持ってやれば出るものですね。慣れた仕事でも全力が出せた気がします。
何かの本に書いてありましたが、緊張ってのは力を出すための準備段階らしいですね。ですから、緊張するってのは良いことなのです。それは身体が「これから全力を出すぞ」っていう合図です。軽く汗をかくのも筋肉を動かすために必要らしいです。
私も慣れないときは緊張が固さになっていたときもありましたね。こうなると絵が硬くなるのです。「もっといい絵にしなくては」と思うからでしょう。それはもちろん、今だって同じことです。常に良い絵を目指してがんばっています。ただ、やはり経験というものは大きくて、そういった緊張感の中でも柔らかさを失わずに、しかも近視眼にならずに全体を観察できるようになります。これも慣れなのでしょうね。
それと、これも当たり前ですが、毎日何かしらの絵を描いていることも非常に大きいです。やっぱり思い通りに手が動くのは面白いものです。これが二週間くらい描いていないと、動きが硬い硬い。ほぐして戻すわけですが、やはり全然違いますよね。最近はそれを痛感しているところです。ですから、調子は非常に良いです。
あとは何事も心の状態が作用してきます。常に求め続けること。この大切さも改めて感じていますね。人間ってのは、その時々によって心の状態が大きく違うもの。一週間の間だってかなりの上下がありますよね。その中で自分を制御するのは難しいものです。
ただ、今こうして絵の感覚を取り戻したことによって、私の中ではようやくバランスが復活しつつあるようです。小説で中身を作りつつ、絵でも本来の躍動感と柔らかさが戻ってきた。絵に関してはまだまだ向上しないといけない点はありますが、心の問題としてはかなりクリアになってきています。
これを続けられれば一番良いのですが・・・。このあたりは日々修行あるのみですね。無理をしないこと。何事も楽しむこと。これが秘訣になりそうです。
そして、自分の作品が好きだ、という素直な気持ち。
長年続けていると色々なことがあって、なかなかこれが貫けない時があるものだと知りました。その多くは自分ではなく、周りとの関連性によって生まれています。数字やお金や、それ以外の要素が絡まって自分を縛る鎖となっていくのです。この鎖は知らずのうちに絡まってきます。みんなも、知らずのうちに色々な固定観念に侵されているはずです。
この六年、その鎖を一つ一つ外してきました。この作業は苦しくもあり、一つ解放するごとに大きな喜びと喪失感があったものです。しかし、それが正しいことであることも今は確信しています。人によっては、これが定年後に起こったりします。
私はそれが今であることに感謝しています。たったこれだけの人生なのに、これほどの貴重な経験をさせてもらった。それだけでも人生を誇れるくらいです。でも、まだまだやらねばならないことがあります。そのために日々を本気で生きねばなりません。
みんな、毎日を楽しんでいるかい?
自分に素直になるのは難しいよな。
でも、痛みや苦しみさえ楽しいと知れば、きっとそれを愛せる日が来るさ。
だから、続けるんだ。ただただ続けるんだ。
君が愛することを続けていれば、きっと道は開ける。
大事なのは心。ハートだ。
それを忘れなければ、君はいつだって前に進んでいることになるから。
毎日感動するには、常に新しいものを知ろうとすることだ。
君がまだ見ぬ、美しくて素晴らしいものが、世の中にはまだまだあるぞ。
だから、今日を楽しもう。明日に期待しようぜ。