園島義船、ぷるっと企画の活動日誌DX

ぷるっと企画の活動日誌。
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大切なものは身近にある

 人間って生き物は、ついつい外側に力を求めてしまう。それも間違いじゃない。新しいこと、刺激的なこと、次に進むからこそ人は生きていられる。ただ、多くの場合は、得たものを吟味しないままに次ばかりを求める。


 自分が何を得たか理解せず、粗末に扱うことで愚かな選択をする。吟味し、よく味わってみれば、それこそが自分を幸せにしてくれる要素であることも気がつかず。しかも一度失ったものはなかなか取り戻せない。


 物ならば何とかなるが、これがそれ以外のもの、特に人間の心に関するものだと簡単にはいかない。憎しみは深く、怒りは強大で、傷は深い。人が犯した過ちの傷はいまだに心に刻まれたままだ。そんな状態では苦しいのは当然だろう。


 すべての力は内側にある。幸せも内側にある。けっして外側の物的なものにあるわけじゃない。特に地位や金や名誉や物など、本当に何の価値もない。それより自分が持っているもの、今まで得たものを冷静になって分析してみてほしい。感情の暴走さえ制御できれば、その多くは自分が求めていたものだと気がつくだろう。


 それに不足を感じるのならば、正面から向き合うしかない。なにせ自分は自分。それを交換することはできない。個性は変えられないし変わる必要もない。あくまで自分を強化するしかない。


 誰だって納得するわけじゃない。でも、その中にしか幸せと満足は存在しない。力を外に求めるな。これは忠告であり金言でもある。もし君が道を見失っているのならば、自分自身と向き合ってみることだ。周りにあるものをよくよく見て考えてみることだ。その中に必ず答えと自信が存在するだろう。


 と、それが簡単にできれば苦労はないか。それもまた人という生き物であり、愚かさだ。しかし、愚かでなければ叡智を手にすることはできない。知識の海もまた、愚かさの中に沈んでいるものだからだ。その意味で、君も私もいつか自分が愚かであったことに感謝するだろう。


 とにもかくにも、感情の暴走がすべてを狂わせる。正しい目を維持するには、まず心を落ち着けることだ。これができなければ愚かな選択を続けることになるだろう。そうと気がつかぬままに。









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