よくスポーツニュースを見るのですが、テニスの選手でやる気がなくなってしまった人の話がありました。優勝しようが負けようが、どうでもよくなってしまうのですね。そもそも飽きてしまう。疲れてしまう。といった現象です。

　私もその気持ちはよくわかって、何年か前から似たような気持ちです。そもそも芸術、創作関係は他人と競い合うというよりは、自分と闘うことが多いです。順位をつけたり点数をつけたりするのは、本来無意味なことです。もちろん、より良いもの、というものはあるわけですが・・・それは自分で学んで成長していくことですからね。

　といっても、こうした状況になると、目的意識が希薄になることがあります。私自身は使命感がありますのでなんとかやっていますが、時々疲れることはあるわけです。そこで最近思うのが、とにかく長く続けよう、ってことです。これは文字通りのことで、何があっても生きている限り創作だけは続けるという誓いです。

　思えば、最低限の絵が描けるようになったのはつい最近のこと。幼少の頃から絵の教室に通ったりしていたことを考えれば、その段階で30年近くかかっているわけです。人間の成熟度というものはそれだけ遅い。言ってしまえば、芸の道ってのは一回の人生では到底足りないってことです。

　そんな状況なのですから、たとえば小説にしても、連載してからまだ一年半ちょいくらいしか経っていません（11月で二年）。これにしても多少ゲームでやっていたとしても、たかだか十年程度の発想力しかないわけです。こうした発想力は、結局のところ人生経験や得てきた知識ですから、これも日々の勉強によって成長していきます。

　とすれば、どう考えても死ぬまでやっても「そこそこ」にしかなりません。それなのに途中でやめれば、まさに中途半端です。少なくともそれだけは避けたい。一度決めたことは死ぬまで続けたい。そう考えるようになりました。

　はっきり言えば、根気。ただこれだけです。努力よりも先に根気です。ただ耐え抜く力。まさに人生そのものですね。

　私自身には似合わない言葉にも思えますが、こうして創作の分野をずっと続けていることを考えれば、相当な根気あるいは負けん気があったのだと思います。あとは言葉を違えず続けることだけです。これはね、本当に大変だとは思います。でも、少なくとも自分の創作で嫌だと思ったことはないので、つらいと思うことはありません。

　長く続ける。

　それを思ったのは、十二英雄伝があと五～六話くらいで百万文字なのに、「これ絶対ＲＤ事変終わらないや」と思ったからです。一応、連載前の想定では三十倍の三千万文字で完結までもっていければと思っていたのですが、これは無理そうです。

　このペースだと一億文字必要

　だと思われます・・・これは想定外です。

　もちろん、場面を削ればかなりペースは上がりますが、性格上怪しいところ。ならば、何十年かかってもいいからがんばろう、と思ったわけです。これも里見八犬伝が28年かかって完結されたと知って、「これくらいかけてもいいんだ」と思ったことがきっかけです。

　はじめの一歩やベルセルクとかも長いですし、バスタードは・・・まだやっているのかわかりませんが、こち亀しかりそうした長い作品もあることですし、たとえこのまま自己満足だけの作品になったとしても、ひたすら続けようと覚悟したわけです。それ以前に小説家になろうがなくならないことを祈りますが・・・あれは本当に小説管理に便利なサイトです。素晴らしいです。

　まあ、それだけの話です。

　次回の十二英雄伝は・・・いつ出せるかわかりませんが・・・がんばります。次回は新しいバーンが出る予定です。これもようやく出せるって感じですけど。進みが遅いので、考案してから実際に出るまでかなり時間がかかりますね。

　ちゃんと機体も3Ｄで作って見せられると格好いいんですが、当然そんな余裕はないので最初から諦めています。というより、3Ｄはもうしばらく使っていないので、操作方法すら忘れていますね。思えば賊王街やハーレム殿下を作っているころは、恐ろしい数のＭＧを作っていました。

　よくもまあ、あんなに作れたものです。自分自身に驚きます。あまり覚えていませんが、今まで作ったＭＧのファイルデータだけで60ＧＢ以上はあった気がします。眠っているＭＧも数多くありますね。覇王ゼブラエスの神機も作ったのですが、使わないままお蔵入りになっていますので、十二英雄伝で出す機会があれば出したいです。

　設定では、覇王ゼブラエス級になると核弾頭にも生身で耐えられる（しかも無傷）ので、彼が神機に乗ればどうなるか・・・恐ろしいです。まあ、ハーレム殿下でもヘターレが大地割ってましたしね。いつものことです。

　ではまた。