「作品とは、人生を歩むこと」
改めて考えれば考えるほど、作品とは人生なのだと感じます。
何があっても自分は作品を作ることをやめられません。
目を瞑ると、そこには大きな世界があって、目に映る世界よりも遥かに素敵な輝きを放っています。そこにそっと触れ、その世界に生きる人々を感じるだけで心が躍る気持ちになります。
たしかにストーリーは自分が作るのかもしれません。ある程度、あるいは完全に操ることができるのかもしれません。
それでも鼓動を感じるんです。そこで人生を生きる人々の生きざまを感じることができる。
そして、作品を作るということは、彼らと一緒に歩むことです。
人生にはいろいろなことがあって、こうして連載をしていると特に思いがけないことが起こりますが、それも含めて人生とは良くも悪くも時の流れとともに動いていくものです。
彼らもまた、その流れに苦悩して、改善しようと生きています。自分と一緒に苦しんで、あがいて、何かを求めて生きています。
だから自分も一緒に生きているのです。
と、言葉で語れるのは、ここまで。
あとは自然と湧き出る感覚と感情が、そうなのだと教えてくれます。
少なくともこの感覚があるうちは、作品を作り続けることができそうです。
好きとか嫌いとか、何を得るとか失うとか、誰かがどう言ったとか言わないとかは関係なく、創作そのものが人生を歩むことなので、止められないのです。
※クリエイター支援「Ci-en」
「十二英雄伝」 小説家になろう