一章と二章を合体させて・・・
いろいろと考えていたのですが、スレイブサーガは一章と二章を合体させて前半にして、それ以降は後半という形式にしようかと考えています。
物語の展開上、そのほうがいいかな、と。章にすると、無駄なものも増えそうですし・・・いや、前半・後半でもそうなのですが、一章が思ったより増えて二章の内容にまで関わってきたので、どうせなら一緒にするかという感じです。
スレイブサーガが楽しいと思った最大の理由が、昨晩わかりました。
すべての枷から解放されたから
ですね。
主人公のアンシュラオンは、仮に前世の経験を生かしたとしても、たかだか80年程度の人生経験しかありません。それはまだ人間として未成熟な証拠。
そして、彼が力を得て、さらに暴力的な世界に行くことで、ある種の倫理観がなくなるわけです。それは、作者である私自身が持つ暴力性を自由に解き放てることを意味します。
十二英雄伝は、そういった暴力性を宿しながらも、その中で人が持つ可能性、優しさや強さ、道徳観念、神性の光というものを表現しています。登場人物の多くが誇りと信念をもって、自分なりの正義のもとで戦うのです。
が、スレイブサーガは、アンシュラオンに主人公が固定されているので、独善的で暴力的で即物的な要素が多くなります。それはそれで快感なわけです。十二英雄伝で描かれる、闇から光が生まれる過程ではなく、単純な感情による生き方がそこにあるからです。
私自身、霊的な倫理というものに常に縛られています。成長するために、やってはいけないことがたくさんあるわけです。人殺しはもちろん、欲望の制御や普段の私生活の制御、感情の制御などなど、もっともっと高度な道徳的な束縛を受けています。
それでも、時々激しい暴力的衝動というものが起こることがあります。それを自分の未熟性と理解しつつ、社会的な責任や役割を考え、理性で押しとどめます。
それを解放できる楽しさ
それこそが、この作品を書いていて楽しいと思える最大の理由です。
作品である以上、それが他人にどういった影響を与えるかを考えなくてはなりませんが、スレイブサーガではあまり考慮しなくてよいのです。私の「お堅い部分」を壊すことができるのです。
私だって、好きでお堅い考えをしているわけではありません。それが必要だからやっているにすぎないのです。ただそれが、何十年と続いたので、非常に息苦しく感じていたのは事実です。それが壊せるのですから、非常に楽しいです。
基本は、明るいライトノベルです。
書いていて思ったのは、
ハーレム殿下に似ているかな
ということ。
最初のほうの、ハーレムのお気楽な生き方に似ています。あんな感じで冒険が続きます。
さらに、彼より倫理観がなくパミエルキの影響で心が病んでいる部分があるので、それが暴力性に繋がっています。
もしハーレム並みの素材をもった、ある面が鬱屈した自由人がいたら、と考えれば、その恐ろしさがわかると思います。彼は自分の敵を殺すことに遠慮はしません。自分と身内と、自分の所有物以外には興味がないからです。
すべてが十二英雄伝の反対側にあるという意味で、まさに別物です。
だから楽しいのです。
23日頃からは、最初のほうの修正・追加をしないといけないので、あと三日くらいでどれくらいやれるかですね。まあ、すでに一日二話くらいアップしても、半月以上継続できる量はありますから、そこはけっこう気楽です。
問題は修正ですね・・・修正って、書き進めるより大変ですから。
そんな感じです。
ではまた。
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「十二英雄伝」 小説家になろう