嫌な仕事を楽しくやる方法

2016/01/19 23:01

ちょっと忙しくて描く暇なくて申し訳ありません！
他にも書きたいことはありますが、前回予告しておいたので
嫌な仕事を楽しくやる方法（心構え）を書きたいと思います。

誰だってやりたいことがありますよね。
夢があって理想があって、だからこそ今の仕事に就いているはずです。
私もそうです。
やりたいことがあって、伝えたいことがあってなりました。
だからこそ続けられるということもあります。

ただ、ほぼ全員に当てはまりますが、最初から好きなことはできませんね。
まず最初にやる多くの仕事は、とてもじゃないですがつまらなくて
思想的にも酷くて、やりがいがなくて、本当に何のためにやるんだというものばかり。
それで疲れて生きている意味がわからなくなり絶望してしまいます。
弱い人ではその段階で諦めてしまう人もいますし、
もっと臆病な人の場合は、
その情報を聞いた段階で夢を諦めて職業にもしないかもしれません。

さて、私も例に漏れずそうした仕事をしています。
私の場合はそれまで好き勝手にやってきたのですが、
それでも自分のやりたいことでは生計を立てられておりません。
今まで売れたものといえばアダルトですし、多くは自分の望まないものです。
モチベーションを保つのはたしかに難しい面があります。
私も相当悩んだ時期があります。
毎日「なんてつまらない仕事なんだ。もう耐え切れないよ」と嘆いたこともあります。

では、どうすれば嫌な仕事が嫌でなくなるのでしょうか？
それはとても簡単です。

あなたのやりたいこと（夢や希望、理想）と
その嫌な仕事を結びつけてしまうことです。

まず、最初にはっきり言っておきますが、
未熟な人間ほど分不相応な望みを持っています。
たとえば、たいして実力もないのにトップでやりたいとか、
絵でいえば商業で活躍したい、実績を得たいと思っている人がいます。
多くは勘違いや自意識過剰なのですが、
そのように思うことは恥ずかしいことではありません。

社会の価値観に毒されてしまうと、
誰でもそう思ってしまうのです。

そうでないと多くの人に認められず、自分の存在意義を見出せないからです。
これはたしかにつらいことですね。

まず普通の人ならば誰にだってこの気持ちが湧きます。
それが夢でもあるからですね。
私だって昔は今の仕事なんて見向きもしていなかったです。
もっと違うもの、華々しいものばかり見ていました。
ですから、これは誰もが思うことですし、
これがあるからこそ今の仕事が嫌な仕事と思ってしまうのです。

すべては相対的な問題です。
嫌な仕事があるということは好きな仕事があるということです。
やりたいことがある。それはとても素晴らしいことですね。
ただし、おそらくあなたにはその実力がありません。
もしあったら神様は必ずあなたに仕事を与えているはずです。

一見すると実力主義ではない部分が多く見られるこの世の中ですが、
大切な仕事はちゃんと実力主義としてあてがわれています。
あなたが相手を軽く見なければ、ですが。
私を含めて多くの人は人を勝手に判断してしまいます。
「あいつはあんなに駄目なやつなのに、どうしてあの地位にいるのだろう？」
と思うこともあるでしょう。
たしかにそうです。そういう人もいます。
でも、やっぱりほとんどはちゃんとなっているのです。

で、もしあなたに実力がないとすれば、実力をつければいいのです。
ただ、表紙でものすごいクオリティーの絵を描かねばならないのに、
下手な絵ではやれることも限られますね。
せいぜいアシスタント、あるいはもっと簡単な仕事が与えられるはずです。
そうして実力をつけねば何もできないからです。

つまり、

あなたがやっている嫌な仕事というものは、
あなたが実力を得るための練習のようなもの。

これもまた相対的なものですが、今やっている仕事が何であれ、
それは次の仕事のための準備なのです。
そう考えると、やる気が出ないことを解決する一番良い方法は、

この仕事は自分の夢の一つのステップである

と強く信じることです。
たとえば絵でいえば、私も色々な絵を描きます。
ただ、不思議なことに受けているすべての案件が全部違う性質のものなんです。
よくよく見ると、「この絵はここを勉強できる」「この絵のここが難しいな」
とか必ず課題があります。
あるいは、今勉強していることで実践してみたいと思うような場、
それが自分が嫌な種類のものであっても、必ず試せるものがあります。

もしそれらがすべてできる能力があっても、
素早く正確に美しく、さらに多くのスケジュールをこなしながら
確実にこなす能力を身につける練習だと思えば、すべてが課題だらけです。
何にせよ、必ず意味があるのです。
それらがまったく見つからないものはまずないのですが、
もし本当にそうだとしても、それは忍耐力の試練です。

成功は、限界ギリギリまでの圧力に
耐えた者だけに与えられる

これは間違いなく真実です。
私が仕事を与えて指導する立場になって初めて気がついたことですが、
やっぱり仕事を与えるならばちゃんとできる人に任せたいものです。
そして、さらにできれば素直で気さくで忍耐強い人を選びます。
これは当然のことですよね。
何を言っても反発してやることをやらない人に仕事なんて任せられません。
それが重要な仕事ならなおさらです。

最初は簡単な仕事を任せます。
まあ、この段階でどれくらいできるかを見て、課題があると思えば
それに見合ったものを与えてそれができるようにします。
で、時々来るような割の良い仕事があれば、
日々ちゃんとやっている人に与えます。
私でさえそうなのですから、神様ならばなおさらでしょう。

自分の仕事に対して責任を持ち、
どんなときでも耐えられる人間。
こういう人に仕事は舞い込んできます。

でも、あなたはこう言うかもしれません。

あんなやつが自分のやりたい仕事をやっているのはおかしい。
実力もないし、全然駄目だ。

もし仮にその意見が正しかろうが、あなたには関係ないことです。
相手は相手、自分は自分です。
さらに言えば、一時的な成功は誰にでも訪れます。
私だって良い時期はありましたよ。
ただ、本物の実力がなかったので長続きしませんでした。
この本物の実力というものは、実務能力だけではありません。

人生の生き方、心構えです。

そもそも嫉妬の中で生きている人間が成功するわけもないのです。
人は、自分の役割を知り、謙虚に地道に生きるようになって初めて
社会の役に立つことができるようになるのです。

段階として、まず自分を鍛える時期があります。
これは社会と関わりながらなので、一時の成功はあるかもしれません。
ただし、そこで本物の実力がなければ必ず失敗し下降します。
自分勝手だったり傲慢だったり、自分の利益しか考えなかったり。
これはある意味においては下がるために上がったのです。
一時の成功で長くなった鼻は、急降下で激しく一気に折れるでしょう。
そのショックが人生において必要だったのです。

なんとなれば、そういう絶望がなければ人は学ばないからです。
この法則のなんと美しいことでしょう。
これこそ愛ではないでしょうか。
それによって人格が磨かれ、失礼な態度を改め、
他人との調和を生み出せる人間に生まれ変わるのです。

まとめますと、

・自分の夢と今の仕事を結びつける（計画を作る）
・その仕事の中から自分に足りないものがあると気づく
・先には成功があると信じて忍耐強くやり続ける
・自分を受け入れる（他人との比較をやめる）
・成功した人の人生から学ぶ（挫折と成功の人生）
・仕事に感謝する。期待以上の仕事をする努力をする

といった具合になります。
大切なのは、自分のやりたいことを常に持つこと。
今はまだ専業できなくても、計画を立てて一歩ずつ進むことです。
嫌な仕事をやりながらでも夢への計画は実行できます。
それこそ毎日の努力です。
空いた時間にゲームをやりたいのをぐっと我慢して、
30分でも次のステップの準備を進める。
これが何年、何十年もできれば、あなたの成功は間違いないでしょう。
事実、こうして成功した人はたくさんいます。

一番いいのが、世間との比較をやめることです。
自分が本当に好きなことを大切にして、世間の価値観とは別れを告げることです。
お金があっても幸せではない人は多くいます。
人生で大切なものはとてもシンプルなものではないでしょうか。

と、ざっと書きましたが、自分なりのやり方を見つけてみてください。
あなたはきっと成功します。
少なくとも、あなたの心の高潔さが神に見えないわけがありません。
神は、一生懸命生きている人に目印をつけています。
それは必ず報われます。仮にこの世でなくても、真実の世界で。

私は心が正常な時は、絵を描くだけで涙が出ることがあります。
絵が描ける、それだけで嬉しくて感動してしまうのです。
それは絶望の日々を知っているからです。
すべてが経験なのです。