嫌なものに出会ったとき、難しいものに出会ったとき、
それを喜ぼうじゃありませんか。
だって、それは自分を鍛えてくれるものなのですから。

絵を描いていて、何かしら毎回難しいものに出会います。
そのすべては今までやったことがないものなんですね。
もし以前にやっていればささっとできています。
だから難しいものには価値があるんです。
それをクリアすれば自分がまた上に行け、さらに新しい挑戦が与えられます。

自分を良く見せたいという気持ちがあると、
上手くできない自分を認めたくなくて逃げたくなってしまいます。
そして優しいものばかりを求めて向上できないことになるのです。
すべては肥大化した自尊心が弊害なのです。
私たちは子供のころから競争と比較の中に放り込まれてしまい、
こうした自分を認める心を持ちにくくなっています。

ですから、間違えてもいいんです。失敗したっていい。
この困難が自分を鍛えてくれると信じることです。
必ず実る時が来ますし、絵や音楽なんて実に如実です。
挑めば挑むほど上手くなるのですから。

人生とは自分がやったことが全部自分に返ってきます。
逃げ得もありえません。そして、努力はすべて自分のものになります。
それが神の法則なのです。

神を侮ってはいけません。今この銀河、この宇宙のすべてを拡大している力、
惑星や星々を瞬く間に作り上げている強大な力を思ってください。
これらはすべて神と呼ばれる叡智とエネルギーの力です。
この力は私たちの細胞一つ一つ、砂の一粒にすら宿っています。

困難が人を鍛えることも法則なのです。
反発があるから強くなります。
バネでジャンプしようと思えば、まず地面を踏まねばなりませんね。
まさにこうした作用なのです。
私もまた抑圧がなければこんなにも羽ばたこうと思わなかったことでしょう。

こう言うのも、よく仕事でそうした光景を見かけるからです。
仕事上、引継ぎで描く絵もあるんですね。
たとえば原案もそうなんですが、他人の絵の中や言葉に問題点が隠されていて、
場合によっては意図的に避けたことが書かれている場合もあります。
「バランスが取れなかったので省いていいですか？」とか。
そうじゃないんです。
バランスが取れるまでがんばるんです。
そうすることで新しいスキルが身につくのです。
高いスキルが身につけば、おのずと仕事の質も上がります。
仕事の質が上がれば、もっと自分がやりたいことができるようになるんです。

私もスピリチュアライズ作品を少しずつ出していっておりますが、
もっともっとやりたいことがたくさんあります。
子供たちに道徳を伝えたい。その中に神の法を盛り込みたい。
出すすべてのものに神の愛と人生の豊かさを含ませたい。
でも、ただ伝えるだけでは駄目なんです。
感動を与えないといけません。

私もその大きな目標のために日々をがんばっています。
やりたくないこともありますが、心構えを変えるとすべてが楽しくなります。
「これがクリアできたら次は何が来るんだろう？」
と段々とステップアップしていくことが楽しいのです。
ただ、今はそれよりも自分のスキルが相手の幸せになることが嬉しいですけどね。
もちろん、こういう心境になったもの今まで嫌なことに立ち向かったからです。

克服していくとすべてが愛しくなります。

すべてを愛そう。

人も物も動物も虫も世界も、神が生み出したすべてを。

そうすれば幸せになれます。
そして、自分がやりたいことにもいつか届きます。

あなたの思いやりの一言、努力の一つ一つがどれだけ後になって生きるか、
それはまだわからないと思いますが、ぜひともがんばってください。