園島義船、ぷるっと企画の活動日誌DX

ぷるっと企画の活動日誌。
漫画、イラスト、ゲーム、小説の情報を掲載。
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興味がなくなると一気に下手になる

うーん、ここ一ヶ月弱はずっと絵本ばかりやっていたので
美少女系の絵が一気に下手になった気がします。
技量が衰えるわけではないですが感覚が変わるので切り替えがまだ難しいです。


まあ、美少女系に興味がまったくなくなったので、
そのあたりも影響していそうです。
人間、興味がないものに対して気力を維持するのは難しいものです。
そこは集中力を身につければなんとかなるのですが、
やっぱり全身全霊で挑むよりは下手になると思います。
改めて絵や作品は心で作るのだと実感します。


そうですね、私が学生時代に見たイラストの本で
「三十歳までに理論で描けるようになったほうがいい」とありまして、
それが今になって役立っているのがわかります。
私が言うところの「自分の絵の解剖学」を身につけると
どんなにブランクがあっても絵を描くことができます。


通常の解剖学を学び、人体のだいたいのバランスを会得し、
それを自分の絵、美少女絵ならば美少女絵に当てはめるのです。
通常は二分できるものであっても、この絵柄だと股まで何頭身とか、
足を長くしてここまで収めるとか、自分なりにバランスを作ってしまいます。
そうすると特に考えることもなく「設計」でそれを描けます。


ただ、今の私は芸術性をもっと求めていますので、
それがどうも人形を作っているようで少しばかりつらいのです。
絵とはもっと創造性があるべきだと常々思っています。
そうでなければ存在している意味がないのだとさえ思っていました。
今でもそれは同じ気持ちです。


たとえばレイヤーを作って差分を描きます。
これはとても便利なのですが、その段階で絵としての完成度は落ちるわけです。
絵は一枚で大きな流れと力と美を表現しています。
レイヤーも調整はするのですが、完全なる統一体と比べればやはり見劣りします。
昔からそこがずっと嫌だったんですよね。


仕方ないのでやっていましたが、
絵本をやり出して、やはり絵の芸術性は一枚で表現すべきだと実感しました。
そしてもっと自由に羽ばたく必要があるのだと。


私もしばらくはガチガチになると思います。
凝り固まった概念を取り払うために数年はかかるかもしれません。
それから作る作品こそが、もっともっと可能性を感じさせるものになるでしょう。
まずはこうした設計で生み出してしまった硬さを取っていきたいと思います。
頭と同じですね。頭がガチガチだとシステム論ばかりになってしまって
生命の美しさを感じることができなくなります。
心で感じる。感覚をもっと鋭敏にしていきたいものです。

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